
1. 純粋な心から生まれる疑問の力
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日は8月6日ですね。1945年のこの日から80年が経ちました。
広島に住んでいると、この日は特別な思いを抱きます。毎年この時期になると、平和について、そして子どもたちの未来について深く考えさせられるのです。
小さな子どもたちに「戦争ってどう思う?」と聞くと、
ほとんどの子が「やだー!」「いけないことだと思う」と答えます。
そして「どうしたら戦争をなくせるかな?」と聞くと、「みんなが仲良くすればいいと思う」という答えが返ってくるのです。
本当に純粋で美しい気持ちですよね。
でも実際には、その素晴らしい気持ちだけでは解決できないのが現実なのです。
一方で、同じ質問を大学生にすると、全く違う答えが返ってきます。
経済を学んでいる学生は経済的な視点から、政治を学んでいる学生は国際関係の視点から、工学を学んでいる学生は技術的な視点から、それぞれ具体的な解決策を考えるのです。
つまり、学ぶことで視野が広がり、同じ問題でも様々な角度から考えられるようになるということなのです。
これが学びの本当の力なのですね。
2. 学びは子どもの個性を花開かせる
さらに言うと、深く学ぶということは、その子だけの特別な力を身につけるということなのです。
例えば、看護師さんは医学と心理学を組み合わせて患者さんを支え、料理人さんは栄養学と経営学を活かしてお店を経営し、美容師さんは化学と芸術センスで人を美しくしています。
身近な職業の方々も、実は様々な学問を組み合わせて活躍されているのです。
これって、まさに「個性を磨く」ということじゃないでしょうか。
3歳なら「なぜ?」という素朴な疑問から、小学生なら「どうして?」という仕組みへの興味、中学生なら「何のために?」という目的意識まで、年齢に応じて深まる疑問を大切に育てることで、将来その子だけの特別な力になっていくのです。
テストの点数や偏差値だけでは測れない、その子らしい輝きを見つけていくことが大切だと思うのです。
3. 今日から始める小さな一歩
では、そんな「個性を磨く学び」を、この夏休みからお子さんと一緒に始めてみませんか。
難しいことをする必要はありません。普段の生活の中で「なぜ?」を大切にするだけでいいのです。
「なぜ冷蔵庫は冷えるの?」「なぜ空は青いの?」「なぜ人は眠るの?」なんでも構いません。
お子さんが疑問に思ったことを、一緒に調べてみてください。
そして、調べた結果を家族で話し合ってみる。たったそれだけで、お子さんの中に「知ることの楽しさ」が芽生えていくはずです。
お盆休みの15分でも構いません。
お子さんの「なぜ?」に耳を傾けて、一緒に答えを探してみる。
それが、お子さんの可能性を大きく広げる第一歩になるのです。
もし、お子さんの好奇心をどう育てればいいか分からないという保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
同じような疑問を持つ保護者の方々と情報交換できる場も提供していますし、私たちは、お子さんの「知りたい」という気持ちを大切に育てるお手伝いをしたいと考えています。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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