
なぜ今、地頭力が必要なのか?
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日は地頭力というものについて、なぜ必要なのかということをもう少し深く考えてみたいと思います。
このブログでもAIの素晴らしさについては色々と語ってきました。
ただ、本当に思うのが、AIに使われるだけの人間では、人として今後大変危険になってしまうということです。
そうじゃないでしょうか?
AIはあくまでもツールとして使い、そこから何をどんなことを生み出すのか。
これが本当に自分が活躍していく場においてはとても大事になっていくと思うのです。
その際に重要になるのが、アナログな体験によって培われる自分自身の価値観や考え方を構築していくことです。
AIに「使われる」と「対話する」の違い
特に中学・高校生になったときに、AIと対話するということがとても大事になってくると思います。
AIに使われるだけというのは、例えば検索してAIが答えてくれることをそのまま鵜呑みにするということだと思います。
それに対してAIと対話するというのは、批判的精神を発揮して、AIが提示してきたことに対して「ここについて疑問があるんだけれども、これについてはどう思う?」とか、「その考え方をするとこういう風にも考えられるけど、これに対してはどう思いますか?」といった具合に、AIの回答に対してツッコミを入れるような思考力・判断力が必要だと思います。
私もいろいろやるんですけれども、結構そうやってAIにツッコミを入れると「すいません、確かにそうでした」って彼らは平気で返してくるんですよね。
ですので、まだまだ人間の問い方次第で、彼らは答えを変えてくるところがあるので、そこをきちっと論理的に追求できる思考力・学力というのは必要になってくるんだろうなと思います。
人間らしさを育む多様な力
私が普段学習塾の先生をやっているということも踏まえて、勉強ということがとても大事になってくると思うんですね。
そしてそれは論理的思考力や批判的思考力、クリティカルシンキングといった有名なものに代表されるんですけれども、もっと人間らしいところも大切です。
例えば感情や愛情、そしてレジリエンス(困難に立ち向かう力、頑張る力)、想像力といったもの。
こういった力もすごく大事になっていくと考えています。
どうでしょうか?
これらの力は機械には真似できない、私たち人間だけが持つ特別な能力ですからね。
段階的な教育の重要性~前半戦と後半戦~
ですので、小学校の段階からいかにアナログの体験をたくさん積んでもらうことが重要です。
具体的には手作業として工作や料理、自然体験として昆虫採集や星座観測、そして友達とのリアルな遊びといった対人体験。
こうした活動を通して、中学生・高校生で思考力を育みながらいろんなことを経験していく。そういう段階的な教育姿勢がすごく大事なんだろうなと思います。
私が普段からお話ししている子育ての前半戦と後半戦を明確にすると、前半戦は0-12歳、後半戦は13-18歳という区分になります。
前半戦はしっかりと愛情を注いで、子どもたちの自己肯定感を育む。後半戦は彼らが自立していく過程を自然に見守り、私たち保護者は子どもたちから子離れしていく。
そういうプロセスを踏んでいかなくてはいけないんだろうなと改めて思います。
今日お話したことは、このHappy Education Lab.の核心にあたるような内容でもありますので、ぜひ一度皆様にも考えていただけたらと思います。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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