
A君の劇的な変化
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日は、私が運営している学習塾でのお話をさせていただきます。
A君という中学3年生のお話です。
半年前に入塾した時は、勉強に後ろ向きで、自信がないからか授業中も周りの反応を伺うような仕草をよく見せていました。
うちの塾は個別演習形式で、行きたい時に来ることができる体制ですが、勉強に後ろ向きな子は最低限の時間しか来ません。
A君もまさにそんな感じでした。
見守っている僕としては、もうドキドキでしたね。
前回のブログに書いたように、うちの塾は「責任を生徒に渡す」塾です。
その責任を受け止めて、頑張ってくれるのだろうかって。
ですが、雰囲気が変わったのは夏前からでした。
勉強に前のめりになってきたと思ったら、夏休みも毎日のようにやってきて、定期テスト期間中も自分の意思で毎日塾に現れるのです。
その180度の姿勢の変わりようには正直びっくりです。
全員がそうなるわけではない現実
こういう話をすると、うちの塾生は全員がそうなるのかという話になりますが、実際、ほとんど全員がそうなります。
ただし、ゼロではないのです。
毎年80人弱いる塾生の中で、やはり数人はまだその責任を果たせないでいます。
その時にどうするのか?
僕も保護者の方同様にヤキモキしますし、自分の指導方法が正しいのか当然悩みます。
でも、経験でわかっていることは、一番いいのはその子を信じて待つことです。
大体の子は、ちゃんと勉強した方がいいとわかっています。
でも後ろ向きになってしまう。
それは「やろうとしてもやれない」からです。
まだその能力が備わっていないか、過去に挫折して傷ついた経験があるからなのです。
成長を待ち、環境を整える大切さ
そういう子に大人が無理やりやらせても、いいことはほとんどありません。
できる範囲のことをしながら、それ以上求めず、その子の成長を待つのです。
そうすると、A君のように、ある時自分で考え、やってみようと思う時がやってきます。
保護者の皆さんは、そうした状況の子がいたら、まず話を聞いてあげてください。
そして、否定せず受け止めてあげてください。
その子の努力を不十分な努力だとは思わず、「あなたができる範囲でいいから」と今の状況を認めてあげてください。
そうやって、親御さんがその子の状況を認めて受け入れてあげることが何よりも大切なのだと考えています。
大事なのは、その時にやる気に応えることができる環境を準備できるかどうかです。
せっかくやる気になったのに、環境が揃わず潰してしまうのもよくある話ですからね。
みんなで子どもたちの成長を支えよう
私は学習塾の塾長として具体的な場を提供したいと思っていますが、このHappy Education Lab.では、保護者の皆様と協力して、子どもたちの頑張れる場所を作っていきたいと思うのです。
興味がある方は、ぜひ無料のラインに登録してくださいね。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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