
1. 親のためではなく自分のために勉強しろ
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日は自分の選択に責任を持つという、とても大切なお話をしたいと思います。
私はよく子供たちに「親のために勉強するなら、自分のために勉強しろ」と伝えています。
私たちのような個別演習塾においては、いつ何時間勉強しに来るかをある程度子供たちの裁量に任せているところがあります。
つまり、いつ勉強してもいいということなのですが、逆に言えばいつでも勉強しなくてもいいということでもあるのです。
そうすると多くの保護者の方は「子供たちが勉強しないのではないか」と不安に思われるのですけれども、意外なことに子供たちはそんなこともなくて、ちゃんと勉強しようとする子が大半なのですよね。
特に上位校を目指す子が集まるような塾では、子供たちが自分の責任として、やるべきことを考えて時間を確保するということがすごく大事になってくると思っています。
2. 責任を持つということの本当の意味
では、自分の選択に責任を持つというのは一体どういうことでしょうか。
結局のところ、人のせいにしないということに尽きるのだと思っています。
自分がいつ勉強していつ勉強しないかを自分で決めて、そしてその結果について人のせいにせず、自分の責任として受け止める。
不十分なところ、至らないところがあれば、それは自分の改善点として自分で受け止め、自分で行動する。
そして成果が十分に出て目標が達成できるようなことがあれば、それは本当に自分自身の成果として受け取って喜んでほしいと思います。
私がやっているような塾はその場の提供をしているに過ぎないというところがあるのかもしれません。
3. 生徒たちの驚きの変化
例えば、私たちの塾にこれまであまり勉強してこなかった生徒が入ってくることがあります。
最初は本当に戸惑いながら、どうしたらいいのかと恐る恐る勉強を始めたり、塾に来る頻度も少なかったりするのですけれども、それでも自分でやるということを続けていると、ある日突然「よし、やるぞ」って決めたかのように、もう毎日のように来るようになることがあります。
それまで学校でも全然勉強しない方の生徒として過ごしてきていたのに、そういった変化が出てくるのです。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
子供の勉強の結果の責任まで大人が負ってしまうと、子供たちは自分事として捉えません。「大人に勉強させられているんだ」くらいの話で取り組んでいることが多いのですね。
いざ子供たちに責任を渡して勉強体制を作ってみると、驚くことに自分の責任において勉強しようとするのです。
この変化は本当に素晴らしいものがあります。
4. 中学時代のマインド育成が未来を決める
この「自分の責任で勉強しようとする」子たちを、いかに中学時代でそのマインドで育てるかによって、高校時代の学習姿勢もまた変わってくると思っています。
最終的には自分の人生に自分で責任を持つということがすごく大事になってくると思うのですけれども、その最初の第一歩を、学習において、勉強において責任を持ってもらうというところから、私たちは始めたいと思います。
これこそが、本当の意味での「生きる力」を育てることにつながるのではないでしょうか。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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