時代が変わった今、本当に必要な教育とは?~18歳で人生が決まらない時代の子育て論~

1. はじめに~同世代の保護者の皆様へ~


こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。

 

今日は、このHappy Education Lab.の基本的な概念というか、実はこういう考え方が裏側にありますよ、という話をさせてもらいたいと思います。

 

私たち保護者の立場を考えてみると、例えば私は現在47歳なんですね。

 

昭和52年生まれで、中学3年生の息子が1人います。

 

おそらく保護者の皆様と同年代だと思うのですが、いかがでしょうか?

 

そんな同世代を生きてきた皆様に、教育の場として20年以上学習塾に携わり、また保護者コーチングに携わってきた立場の私から、少しだけ申し上げたいことがあります。

 

それは、私たちの受けてきた教育と今の教育は違うんだということです。

 

必要となる、求められる能力が違うんだということも、ぜひ思っていただきたいなと思います。

2. 私たちが育った時代と現在の違い


私たちが幼少期を過ごした1980年代や90年代というのは、バブルの影響を受けて日本が好景気だった成長期にあった、そういう時期だったように思えるんです。

 

ところが、あれから30年経った今、「失われた30年」とか、ひょっとしたらもう40年とかになったりする時が来るのかもしれませんが、日本はあの時代からの後遺症に悩み、そして少子高齢化の波がやってきて、これから先に日本が縮小してくるという話になってきます。

 

皆様はどれくらい記憶にありますかね。

 

私が小さい時、上の世代の方の定年って55歳だった覚えがあるんですよね。

 

つまり22歳で大学を卒業したら30年ちょっとで定年を迎え、老後を迎えるという、そういう人生スタイル、人生モデルだったわけです。

 

そうするとどういうことが起きるかというと、学歴がめちゃくちゃ大切になるんです。

 

というのも30年ちょっとですので、大体多くの方が終身雇用もあったおかげで1つの会社に勤め続けることになって、その最初にどの会社に勤めたかというのが本当に人生を大きく左右する、そういう状態にあったわけです。

 

そうするとやっぱり、その前段階の学歴というもので、その人の能力が評価されて、そしてどこかの会社に入るという話になります。

 

そしてその会社、どの会社に入ったかで人生が大きく左右されるということがあったんじゃないかなと思います。

3. 働き方の変化で見えてきた新しい人生設計


一方で現在はどうでしょうか。

 

定年が60歳から実質65歳に伸びていますね。

 

そしておそらく子供たちの寿命の伸び方からすると、どうやら定年は65歳どころじゃなくて、70歳とか75歳まで働き続けるような方がやっぱり増えていくんじゃないかと思っています。

 

そうすると50年近く、もしくは50年以上社会人として働き続けるわけですが、その時に本当に1つの会社で働き続けるのかどうかという問題が出てきます。

 

もちろんそういう人生スタイルを貫く方もいらっしゃるでしょうけれども、現在の若者の転職率を考えてみても、多分ほとんどの子が10年くらいで転職を繰り返すという形を取るというふうに思っても、そんなにあながち間違いじゃないのかなと思います。

 

現在の中学生もしくは高校生は、50%の子が107歳まで生きていくんじゃないかという推計が出ていたりします。若干修正された感もあるらしいのですが、それくらいの長い人生を歩む子が多いんですね。

 

であれば10代、20代で人生が決まるようなそうした人生モデルではなく、広く長く自らの人生を豊かにする、そんな考え方を持って、大人が長期的な目で彼らを見守っていきたい、育てていきたいというふうに思っています。

4. 教育現場で感じる子供たちの本音


そして、教育の現場で感じることは、受験をゴールにした子供たちのモチベーションの喚起というのは、子供たちにとって白々しく、嘘のように感じられるという現実があると思います。

 

私が実際に肌で感じるのは、その先の生き方、どういう形で生きていくのかとか、どういう世界で自分のキャリアを積んでいくのかなどという、そうした先の先の話を一緒に夢を見るというのが非常に、子供たちのモチベーションの向上に貢献しているなと思います。

 

ですので保護者の皆様に対してもですね、「このままだったら大変なことになっちゃうよ」というような、そういうアプローチではなくて、その先にどんな面白いことが、どんな面白い社会が待っているのかということを、一緒に考えていただくのがいいのかなというふうに思っています。

5. 18歳で人生が決まらない時代の新しい教育観

その時に果たして、私たちの時代に顕著だったように、学歴というものをどれほど追い求めるかという問題は、やはり考えなくてはいけないのかなと思っています。

 

学歴そのものを追い求めてはいけないとか、大学に入ってはいけないとか、そんな話をするつもりはもちろんありません。

 

学業が得意な子であればそういった道に進むのも1つの方法ですし、そうでない子にとっても別の道に進んでいくというのも1つの方法です。

 

いろんな方法があるのですが、大事なのは18歳段階の進路で人生が決まらないんだろうという、そういう思いが私には強いんです。

 

そうすると学歴、大学、学業はとても1つの大事な要素になるかもしれませんが、その後どのようなキャリアを積んで人生を豊かにしていくかという問題が出てくるんじゃないかなと思います。

 

このHappy Education Lab.では、そうした大学卒業後、あるいは就職後(高校卒業でも大学に絶対出なくちゃいけないとは思っていないので)、その後人生をどういうふうに豊かに子供たちが過ごしていけるのかということを視野に入れながら、いろいろな情報提供をしていきたいかなと思っています。

 

Happy Education Lab.の基本的な考え方を1つご紹介させてもらいました。

 

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