
1. 心が痛んだあるツイートとの出会い
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日はあるツイートを見て、ちょっと悲しい思いになったお話をさせていただきたいと思います。
それは不登校のお子さんを持つお母さんのツイートでした。
学校の先生にこんなことを言われたそうです。
「不登校になったとき、お子さんが家に居心地が良くなるようではだめですよ」と。
この言葉を読んだ瞬間、私は本当に心が痛みました。
果たしてこれは正しい考え方なのでしょうか?
私はそうは思いません。もちろん、先生もお子さんのことを思っての発言だと理解はできますが、それぞれが「責める」のではなく「支える」視点を持つことの方がずっと大切だと思うのです。
そして何より、長期的視野で子どもの成長を見守る姿勢が必要だと考えています。
2. 家庭こそ心のエネルギー補充基地であるべき
私は家庭というのは、お子さんにとって居心地の良い、エネルギーが補充できるところという役割を果たしていただけるのが一番嬉しいと思っています。
不登校のお子さんに限らず、子どもたちは外でいろんなことを経験してきますよね。
学校や部活、習い事、友達関係で疲れてくるんです。
たくさんのことを求められて、子どもたちは本当に疲れて、そして時に傷ついたりします。
それでも次の日元気に学校に行くためには、家が本当に安心して過ごせる、エネルギーの補充できる場所であることがとても大事だと思うのです。
そしてそのエネルギーが十分に溜まったときに、また外に出て行けるというものです。
エネルギーが傷ついて枯渇しているときは、やはりなかなか外に行こうとは思わないものですからね。
家でしっかりと心を休めて、エネルギーを蓄えていただきたいと思います。
3. 子どもが元気になる家庭づくりのポイント
もちろんしつけの部分や教育の部分というのもあるとは思うんですけれども、ぜひお母さんたちはお子さんたちにとって、子どもが元気になる家を心がけていただきたいなと思います。
では、そんな家をどうやって作ればいいのかという話ですが、お父さんお母さんが生き生きしていること、笑っていることが大事になってくるのかなと思います。
どんなに口で良いことを言っても、お父さんお母さんが生き生きと元気で社会で暮らしているという姿を見せてあげることが一番です。
ここで大切なのは、「完璧な親」を目指さず、失敗も含めて人間らしい姿を見せることです。
親だって間違いますし、落ち込むこともありますよね。
そんな時に「失敗しても大丈夫なんだ」「人間らしくていいんだ」ということを子どもに伝えられるのではないでしょうか。
また、子どもの小さな変化や成長を見つけて認める習慣もとても重要です。
「今日は笑顔が増えたね」「昨日より元気そうだね」そんな些細な変化に気づいて声をかけてあげることで、子どもは「自分のことをちゃんと見てくれている」という安心感を得られるのです。
実は、家庭がエネルギー補充基地になることには素晴らしい長期的なメリットがあります。
子どもの自己肯定感が育ち、困難に立ち向かう力が身につくのです。
そして家が「安全基地」があることで、新しいチャレンジへの意欲も湧きやすくなります。
今は家にいることが多くても、心のエネルギーが満タンになれば、きっと新しい一歩を踏み出していけるはずです。
子どもは親の背中を見て育つと言いますが、まさにその通りです。
親が幸せで充実していることが、子どもにとって何よりの安心材料になるのではないでしょうか。


【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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