
1. 夏休みの帰省で心がざわつく理由
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
夏休みということもあり、もうすぐお盆もやってきますね。おじいちゃんおばあちゃんのお家にお子さんを連れて行く保護者の方も多いのではないでしょうか。
その際に実の親御さんに会いに行く時、ちょっと心がざわつくという方が実は本当に少なくないのではないでしょうか。結婚する前、あるいは家を出る前に、お父さんお母さんと心理的な距離ができた状態で離れていた。そんな方もいらっしゃるでしょう。
小学校中学校の時にご両親が私たちを育ててくれました。けれども、その時にできた傷がずきんとする。そんな方もいらっしゃるのかなと思います。そのお父さんお母さんに対して、複雑な思いをしていることがあるかと思います。
まずは一度立ち止まって考えてみていただけたらと思うのです。
2. 今のおじいちゃんおばあちゃんは昔とは違う
さて、そんな時の一つ目のポイントです。
現在のお父さんお母さん(おじいちゃんおばあちゃん)と昔のおじいちゃんおばあちゃんは違うんだという観点を持っていただけたらと思います。
私たち今の40代や50代が子どもだった頃。なんと驚くべきことに、その時代というのは、おじいちゃんおばあちゃんたちにとっても実は本当に激動の時代でした。追い立てられるような時代だったと思うことが多いです。
その時代の流れで追い立てられてきて、皆さんに厳しく当たってしまった。皆さんの心に傷をつけるような子育てをしてきた。そんな方もいらっしゃると察しています。
それに関してどれくらい客観的に思えるでしょうか。「この人たちも本当に大変だったんだなあ」と、ご自身のお父さんお母さんを見ることができるかどうか。これは本当に大切なポイントです!
3. 傷ついた自分を客観的に認めてあげる
そして、この点についてもう一つお話しします。そういう傷ついてきた自分がいるんだということも客観的に認めてあげてもらえたらと思います。
今まで気づかなかったこともあるかもしれません。けれども、実は小さい時に気がついていて傷ついていた。それに気づかずに大人になっていた。そんな方も実際にいらっしゃるんじゃないかなと思います。
そしてもしそんな傷があるということに気がついたら、皆さんはいかがですか?ご自身のお子さんにそれをしていないかどうかを振り返ってもらえたらと思います。
ご自身が子どもだった時のご両親の子育てに傷ついていながら、それ以外の方法を知らない。そのため、同じようなことを気がついたらやっていた。知らず知らずのうちにやっていた。そんな方も本当にいらっしゃいます。
例えば、これまでに出会った保護者の方の中で、「私が子どもだった時は、親にこれだけやらされた」と恨み事のように言いながら、自分でもお子さんにそれをやっている方というのをお話を聞いたりします。本当に気づかないものなんですよね。
4. 帰省をきっかけに子育てを見直そう
このような状況に気づいた時はどうすればよいのでしょうか。ぜひパートナーの方とお話ししてもらいたいと思います。一つ一つ「これはしないようにしよう」「あんなことはやめよう」ということで、改善していってもらえたらと思いますね。
実家に帰るというイベントが苦手という人も多いかと思います。けれども、なんて貴重な機会でしょう。それこそが実は今の子育てを振り返る大きなチャンスになっているのです。
まずは今度の帰省で、ご両親と一つでも多く会話してみてください。お子さんと一緒に、おじいちゃんおばあちゃんの昔話を聞いてみるのもいいですね。この気づきを大切に、お子さんにより温かい言葉をかけることから始めてみませんか?
この夏の帰省が、皆さんにとってより良い子育てのための本当に貴重な気づきの時間となることを心から願っています。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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