
子どもに「勉強しなさい」と言いながら、自分はスマホばかり見ている…そんな自分にハッとしたことはありませんか?
実は今、就業時間外に勉強している社会人はわずか6人に1人という調査結果があるのです。
この数字が示す現実を知ったとき、私たち保護者は子どもたちの未来について、もう一度立ち止まって考える必要があるのかもしれません。
こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。
今日は保護者の皆様と一緒に共有したい調査結果についてお話しします。
1. 「6人に1人」しか勉強していない現実――それはチャンスでもある
株式会社BELLOWLが2024年3月に実施した調査によると、就業時間外に勉強している社会人はわずか16.7%、約6人に1人という結果が出ました
就業時間外に勉強している社会人は6人に1人? BELLOWL調査 - オフィスのミカタ。
さらに驚くべきことに、「週に1時間未満」と「0時間」の回答を合わせると86.8%にも上り、就業時間外に勉強をしている人の少なさが明らかになったのです。
この数値を見て、皆様はどのように思うでしょうか?
驚きましたか?
それとも「やっぱり」と思いましたか?
私は正直、低いと思います。
同時に、ラッキーだとも思ってしまうのが本音です。
というのも、それほど少ない割合しか勉強していなければ、コツコツと勉強を続けていれば、それだけ自分のチャンスが増え、そして収入が上がっていく可能性が広がっていくからです。
人生100年時代、大人が学び続けることが、未来を変えるんです。
2. 点数のためじゃない、"知る喜び"を伝えよう
さて、それを子どもたちに当てはめて考えてみましょう。
大人になっても学び続ける、そういう向上心や好奇心豊かな大人になってもらうために、今の10代で一生懸命勉強している子どもたちに、勉強そのものの楽しさというものをどれぐらい伝えられるかというのが大切な気がします。
ただただ得点のために、訳もわからず、ひたすら詰め込むというのも、全然違うのかなと思います。
学びは本来、新しい世界を知る喜びであり、自分の可能性を広げる楽しさです。
そんな学びの本質を、子どもたちと一緒に感じていけたら、きっと彼らは一生学び続ける人になってくれるのではないでしょうか。
3. 入試はゴールではなく、通過点として捉える
もし子どもたち自身が学びを深めて、より広い世界で活躍できる可能性を高めたいのであれば、高校入試や大学入試が本当に通過点であるという視点で10代を過ごす必要があるのではないでしょうか。
例えば、高校に入れば、大学にさえ入れば、そのためだけに勉強するというモチベーションや視点で勉強していれば、それは当然、入試が終わった後にそのまま勉強しなくなってしまいます。
そして18歳、大学を卒業する22歳までに培った知識や技能だけで生き続けるという、ちょっと苦しい展開になっていくのかもしれません。
入試はゴールではないということですね。
では、なぜ入試を通過点と捉えることが、これほど大切なのでしょうか?
4. 半世紀働く時代に、学び続ける大人の背中を見せよう
それは、これからの時代を見据えると明らかです。
昔は、社会人である期間が比較的短い時間だったこともあります。
定年が55歳という時代であれば、30年位何とかすればよかったのですけれども、今では65歳、そしておそらく今の子どもたちが定年を迎える頃には、70歳や75歳まで定年が伸びている可能性の方が高いように思います。
その中で半世紀ほど働き続ける中で、18歳や20歳前後で学びを止めた人と、それ以降も学び続けた人、どちらがより豊かなチャンスを得られるか、どんな働き方ができるかというのは自明です。
学び続けることが、人生を豊かにするんです。
私たちも自分のこととして反省しながら、子どもたちに勉強し続ける大人の姿を見せてあげたいと思いますが、皆様はいかがお考えでしょうか?
完璧な親である必要はありません。
ただ、学び続ける背中を見せてあげてください。
それだけで十分なのです。

【この記事を書いた人】
宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)
・20年以上の教育現場経験
・700組以上の親子面談実績
・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績
・進学空間Move塾長として地域教育に貢献
・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標
広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。
Happy Education Lab. 運営者
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