子どもたちに本当に必要な選択肢を与えられているか?~多様な進路から考える生きる力の育て方~

1. はじめに

こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。

 

今日は、普段運営している塾の生徒たちの進路について、少し思うところがあるのでお話ししようかなと思います。

 

中学生でしたら高校入試、高校生でしたらもちろん大学入試があるんですけれども、果たして私たち大人は、子どもたちに十分な広い選択肢を与えているのかという問題について考えてみたいのです。

2. 偏差値重視の進路選択への疑問

 

例えば高校入試を取ってみると、中学生の子たちの中には、一生懸命勉強して、少しでも偏差値の高い高校に行って、そして少しでも偏差値の高い大学に進学するというルートが当たり前のように思っている子が多いと思います。

 

その裏には、普通科じゃなければ工業科や商業科、あるいは商船高校なんていう進路を選ぶ子というのはどちらかというと勉強ができないだという暗黙の了解があるかと思います。

 

もちろん勉強が得意で、学力で世の中を渡っていこうという子は難関高校・難関大学というルートでも良い気もしますが、普通の子達全員が高校、大学とそういうルートを歩ませることが本当に正しいことかは、疑問に思うことは多いです。

3. 実は魅力的な専門職への道

この点について、実際の例をお話ししてみましょう。

 

私の知り合いで商船高校に進学した子がいます。

 

商船高校とは船乗りになるための高校で、基本的に5年間学んで20歳になって例えばタンカー乗りになりました。

 

タンカーの中での生活はそれなりに大変だとは聞きますが、初任給が50万円位あるという話も聞いたりします。

 

そして一度タンカーに乗ってしまえば数ヶ月は海の上にいて、家賃も食費も光熱費もかからない生活を過ごします。

 

半年位タンカー上で仕事をして帰ってくると気がついたら300万円以上口座に振り込まれていて、そこから比較的金銭に余裕がある生活ができるのです。

 

実際に、30歳で10年その会社に勤めて何千万円もの貯金を貯めて、そしてそれを元手に事業を起こすような生き方をしている人も私の周りにいます。

 

また、うちの塾の卒塾生の中にはそういうことを知って、自分から商船高校に行くと決めて頑張っている子も複数います。

 

同じように、工業高校に行って高卒で就職する場合でも、その就職先が大企業であったり、それなりの技能を身に付けた技師として企業に勤めることができれば、そこら辺の大卒の子たちよりも全然良い生活ができるのです。

4. 海外という新しい選択肢

一方で、私の場合、海外の大学に進学する留学、短期の留学ではなくて4年間海外大学に進学する選択肢も実はセミナー等を通じて紹介したりすることがあります。

 

中には、この間も少しお話ししたかもしれませんが、卒塾生を含め8人が台湾やオーストラリア、そしてマレーシアなど海外の大学を目指して勉強していたり、実際に通っています。

 

5. 自分で選ぶことの力

こうした様々な事例を見ていくと、本当に日本の高校、日本の中でいわゆる偏差値の高い高校、偏差値の高い大学、そして良いとされる企業に進むことがみんなにとって幸せかというと、実はそんなことはないという気がしてなりません。

 

もちろんそのルートを通って幸せになる子もいるでしょう。

 

ですが、そうじゃない子ももちろんたくさんいるはずなんです。

 

私としては、こうやっていろんなルートがあって、いろんな方法がある中で、子どもたちにどれぐらいの選択肢を見せてあげるのか。

 

そして子どもたちがどれほど真剣にその選択肢を考えて、自ら選ぶのか、それが重要だと思うのです。

 

そして、子どもたちが与えられたルートのみに縛られるのではなく、この「選ぶ」という行為が彼らの情熱を生み出し、生きる力に変わるのです。

6. 私自身の体験から

私自身も身に覚えがあります。

 

大学院に進んだのも、大学院から塾業界に飛び込むことを決意した時も、そして自分自身で塾を経営すると決めた時も、全て私自身が自分で選び決断したことです。

 

誰から言われたわけではなく、自分で決めたからこそ情熱を傾けることができているというふうに実感しています。

 

大学に行くのもよし、そうじゃないのもよしです。

 

日本国内もよし、海外もよしです。

 

ですが、現実としてどういったルートを取ることができるのか、広い視野で考え、そして広く深い考えで、子どもたち自身が選択できる、そういう子育てというのも子どもたちの生きる力というものを育むことになるのではないかと感じています。

7. 最後に

Happy Education Lab.では、そうした様々な選択肢に対する具体的な提案も行っていきたいと思います。

 

興味がある方は、無料公式ラインに登録してお待ちくださいね。

 

皆様はどのようにお考えになるでしょうか?


【参考記事】

「子どもの生きる力を育む地頭力モデルの基盤について、こちらの記事で詳しく解説しています」

 

 「子育て後半戦の心構えと親子関係の築き方は、こちらの記事も参考にしてください」

【この記事を書いた人】

宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)

 

・20年以上の教育現場経験

・700組以上の親子面談実績  

・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績

・進学空間Move塾長として地域教育に貢献

・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標

 

広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。

 

Happy Education Lab. 運営者