兄弟で性格が違うのはなぜ?家族のバランスを取る子どもたちの不思議

1. はじめに

こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。

 

今日は、保護者の方から時々いただくご質問についてお話ししたいと思います。

「兄弟で同じように育ててきたのに、なんでこんなに性格が違うのかしら?」

「うちのお父さんはすごく真面目なのに、どうしてこの子はこんなにちゃらんぽらんなのかしら」といった、家族間の性格の違いについての疑問ですね。

 

こうしたお悩みを抱えている方は本当に多いんです。

 

でも、これを知ると「私の育て方が悪かったのかしら」や「一体なんでだろう」といった悩みや疑問も結構解消されると思うのです。

 

特に正反対の性格が現れる原因として、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

2. 家族間の性格の違いは「バランス」のため

結論から言うと、家族間で異なる性格が現れるのは、その子が家族の中でバランスを取ってくれているからなんです。

 

真面目なお父さんなのに、息子さんがふざけたり、ちゃらんぽらんな感じになっているのは、決して悪いことではありません。

むしろ、家族の中でバランスを取って中和してくれているのです。これって、実はとても大切な役割を果たしているんですね。

 

兄弟でもそうでしょう。

 

どちらかがよく前に出るタイプであれば、もう一人が引っ込み思案になってバランスを取る。

お母さんがきちんとしているのに、お子さんがズボラなのは、実はお母さんがきちんとしているからこそなのです。

3. すべての要素が家族には必要

どの要素も家族には必要だと私は思います。

 

確かに、きちんとする必要がある場面ではきちんとしなくてはいけないでしょう。

でも、そればっかりでは家族の中が行き詰まってしまいますよね。そんな時にお子さんがバランスを取ってくれているのです。

 

言葉を変えて言うと、ご両親の足りない要素をお子さんが補ってくれているということなんです。

これは本当に素晴らしいことだと思いませんか?

4. 新しい視点で子どもを見てみませんか

どうでしょうか?

こういう見方をすると、お子さんの自分にない少し嫌だなと思っていた部分も、ありがたいものに思えませんか?

 

「うちの子はだらしないな」と思っていた部分が、実は「家族の緊張をほぐしてくれる大切な役割」だったり、「なんでこんなにマイペースなの」と感じていたことが、「家族の慌ただしさを和らげてくれている」ことだったりするかもしれません。

 

子どもたちは無意識のうちに、家族全体のバランスを考えて自分の役割を果たしているのです。

そう考えると、今まで気になっていた性格の違いも、きっと違って見えてくるのではないでしょうか。

【この記事を書いた人】

宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)

 

・20年以上の教育現場経験

・700組以上の親子面談実績  

・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績

・進学空間Move塾長として地域教育に貢献

・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標

 

広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。

 

Happy Education Lab. 運営者