子どもの心に輝く核を育てる〜地頭力モデルの第一歩、自己肯定力を高める宝物ファイル〜

10年後の幸せを見据えた地頭力モデルとは

こんにちは。Happy Education Lab.の宮脇です。

 

今日は私たちが提唱している「地頭力モデル」についてお話ししたいと思います。

 

勉強だけではない、いろんな力を通じて、10年後に親子がそれぞれ幸せになる子育てを目指しているのですが、そのためには子どもたちにどんな将来が来ても自分で力強く生きていける力をつけてほしいのです。

 

その具体的な形が「地頭力」なのですが、現在8つの力として整理し直しているところです。

自己肯定力こそが心の核である理由

その中でも今日は「1丁目1番地」とも言える「自己肯定力」についてお話しします。

 

一般的には自己肯定感と呼ばれるものですね。

自分のことが大好きであり、そして周りの人も大好きになる、そういう気持ちのことです。

 

この大切さを本当に教えていただいたのが、福井県の福井大学にいらっしゃる岩堀美幸先生でした。

 

様々な理由から自己肯定感が低いと、やはり何もする気にならないし、やっても力強くないのです。

 

「自分はそれをやってもいいんだ」「自分はみんなから認められて当然の人間なんだ」というふうに、しっかりと自分のことを自分で認めてあげる。

 

その自己肯定感こそが心の核であると岩堀先生はおっしゃっています。

宝物ファイルで自己肯定感を育む具体的な方法

では、どうしたら自己肯定感を高めることができるのでしょうか。

 

岩堀先生の手法を学ぶと、「宝物ファイル」というものを作っていくのが一つの方法であると教えていただきました。

 

私自身、その岩堀先生の宝物ファイルの認定講師でもあり、それを広める立場でもあるのですが、簡単に言えば、まず自分の良いところを自分で認めてあげるというところからスタートします。

 

宝物ファイルは、小学生の低学年の子でも使えるものです。

 

堅苦しく書くのではなくて、自分自身が楽しく、カラフルで嬉しくなるような形で少しずつ作っていくものなのです。

 

書き出すということになるのですが、私がやっている塾でも、まずは今日自分のことを褒めるところから始めていくのです。

実際の変化を見た感動的な事例

例えば、私の塾でも、なかなか学校に行くことができなかった子がいたのですが、こうやってコツコツと宝物ファイルに取り組んでもらって、そして塾でほんの少しの時間でもいいので勉強を続けていくと、だんだんと自分に自信が出てくるのですよね。

 

それで学校に行けるようになったのです。

 

毎日が送れるようになっていくと、徐々に徐々に自己肯定感が上がっていきます。

 

そうすると、いろんなことがスムーズに、そして力強く進めていけるようになるのです。

親御さんに知っておいてほしい大切なこと

親御さんにおいては、決して焦らないということが実はすごく大事になるということを一つお伝えしておいてください。

 

実は「好きなことを書いてね」とか「自分の良いところを書いてね」と言って、なかなか一つも書けないという子は結構な割合で存在します。

 

そういう子を無理やり書かすのではなくて、じっくり待つというのが本当に一つの方法になっていくので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

自分のことが好きじゃない、自分の人生を楽しんでいない、そういう思いを抱えたままでは、何をするにしてもエネルギーが出ませんよね。

 

このエネルギーを出すということに関して、まずこの地頭力の一番最初の一番に据えておきたいと思います。

 

興味があれば、またおっしゃっていただけたら、その具体的な手法もお伝えしようと思います。ぜひ、ここから始めていきましょう。

 

【この記事を書いた人】

宮脇慎也(保護者向け教育コーチ)

 

・20年以上の教育現場経験

・700組以上の親子面談実績  

・中学生の偏差値を平均7ポイント向上させた実績

・進学空間Move塾長として地域教育に貢献

・2030年までに1万組の親子の成長をサポートすることを目標

 

広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。2013年から広島市で学習塾を運営し、個別演習型指導で多くの生徒の学力向上を実現。近年はキャリア教育にも注力し、社会人講師を招いた講演会を多数主催。

 

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